コペンの外装カスタムってどこまでできるのか調べてみたよ。レーシング風編。コペおじです。

アイキャッチ画像はD-SPORTさんの【Team D-SPORT truth コペン】になります。
http://www.dsport-web.com/photobox/node/185

前回、コペンに取りつけられるカスタムフロントパンパーをご紹介しました。

コペン(L880K)の顔(フロントバンパー)を集めてみました。コペおじです

書いていて思ったのは「車はどこまで改造していいのかな?」ってことでした。

車高を大きく変えると車検の記載が変更ぐらいしか知らなくて、よくよく考えてみたら知らないなと……

と言うことで、コペンを複数のカスタマイズしたときに可能な限界値と公的手続きを調べてみました!

……知らないことばかりだなぁ〜(汗

文字数が多くなってしまったのでレーシングカスタム、SUV(オフロード)カスタム、レトロカスタムと3つに分けて書きたいと思います。

今回はレーシングカスタムについて書いていきます。

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レーシング仕様へコペン改造の場合

改造項目

  • 助手席を外す(レールごと)
  • ロールバーを取り付ける
  • 大幅な軽量化
  • ステアリング交換
  • エンジン出力アップ(馬力のみ引き上げ)
  • オーバーフェンダー
  • フロントバンパー、リアバンパーの変更

必要な公的手続き

乗車定員が変更の場合は手続きが必要です

恒久的にシートを取り外す場合は乗車定員が変わるので車検証の記載変更が必要となります。

逆に軽量シートなど軽量化で対応すれば乗車定員が変わらないので記載変更はいらないです。

ロールバーを足りつけること自体は無許可で大丈夫です


http://www.dsport-web.com/products/node/76
ロールバー自体の取り付ける規則はないようです。

ただ、突起物扱いされてしまうと車検が通らなくなってしまうので、クッションシートなどをバーに巻き付けた方が良いみたいです。

車重が軽くなる分には手続きは必要ありません

これはブレーキ性能に直結する項目なので、しっかりした規定があります。

とはいえ、軽くなる分にはブレーキ性能に問題はないので申請は必要ないです。

必要なのは車検証のに書かれてある【車両総重量】が1.1倍以上になった場合は申請が必要となります。

車両総重量とは車重+乗車定員×55kgと、車に人が乗車している想定の重量の事です。

しかも、申請だけではなくブレーキや衝突性能などの安全性のチェックも必要なので、大掛かりな改造が必要になってきます。

コペンの場合、車両重量(880kg)+乗車定員(2)×55kgで車両総重量は990kgとなります。
(車検証には別の表記がされてる場合は車検証が正になります)

規定が1.1倍なので(990kg+99kg)1089kg以上になってしまうと重量の手続きが必要になります。

……まぁ、重量を増やすカスタマイズはあまりしないと思うので気にしなくていいかと思います(笑

ステアリング交換は場合に寄っては車検NGになります


ステアリング交換自身は特に問題ありません。

問題となるのは【エアバッグ】です。

インパネにエアバッグの警告灯が表示(点灯)していると安全不備となり車検NGとなります……

ステアリング交換時にエアバッグを搭載してないと、このエアバッグの警告灯が表示されてしまうので、対策を取る必要があります。

また、クラクションも使えない場合も車検NGとなるのでこちらの対策も必要です。

エアバッグ警告灯の解決方法の一つは新しく取り付けるステアリングにエアバッグを取り付ける事です。

ただ、現在取り付いているステアリングのエアバッグが新しく取り付けるステアリングに合うかどうかの確認が必要になります。

もう一つの解決方法がエアバッグ警告灯の表示を消してしまうことです。

エアバッグの有無自身は車検検査基準ではなく、エアバッグが正しく管理されているかが、検査基準となります。

ということはエアバッグがないなら警告灯も必要ありません。
(安全面的にはアウトなんでしょうが……)

市販されているキャンセラーを使うなり配線をいじるなどして対応します。

エンジン出力アップ(馬力のみ引き上げ)

コペンを100馬力化してみるのときに書いたのですが、車検での規定は排気量だけで馬力は特に決まりがありません。

100馬力コペン(L880K)の作り方。コペおじです

なので馬力アップする分には手続きの必要はありません。

ただエンジン自体を変更するようなカスタマイズは車検証の記載変更が必要になります。

また、排気量が660cc以上になる場合は軽自動車規格では無くなってしまうので普通自動車への登録変更が必要となります。

オーバーフェンダーは大きさによって普通自動車登録に変更が必要です


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申請のいらないオーバーフェンダーサイズは、オーバーフェンダーを含めた全幅が規定の全幅を超えてないかつ、車検証に登録された全幅の20mm以内なら手続きをする必要がありません。

片側1cmのオーバーフェンダーって、なんちゃってのデザインでしかないですよね……

じゃあ、20mm以上のオーバーフェンダーを取り付ける場合はどうするかといいますと

自動車は区分ごとに全長、全幅、全高が決まってます。
区分というのは5ナンバー、3ナンバー、軽自動車のあの区分です。

軽自動車の規格は1480mmで、これを超えると5ナンバーへと登録変更が必要になってきます。

コペンの全幅は1475mmで5mmの余裕があります……うん、余裕はないですね(汗

コペンに太めのタイヤを取り付けようとした時にオーバーフェンダーを取り付けようとしたら、片側2mmまでOKです。
それ以上の太いオーバーフェンダーを取り付ける場合は、5ナンバー登録が必要となります。。。

意外と厳しいですっ(汗

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フロントバンパー、リアバンパーの変更は寸法さえあっていれば手続きはいらないみたいです


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こちらもオーバーフェンダーと同じ理由です。

車検証のサイズから全長と全幅が20mm超えなければ手続きは不要です。

寸法表
項目 コペン純正サイズ 軽自動車規格サイズ 手続きなしの最大幅
(20mm拡張する場合)
全長 3395mm 3400mm 3400mm
(3415mmでNG)
全幅 1475mm 1480mm 1480mm
(1495mmでNG)
全高 1245mm 2000mm 1265mm

うーん、コペン自体が規格めいいっぱいで製造されているため、ほとんど余裕がないですね……

とはいえ、オーバーフェンダーと違ってバンパー系統は純正のと交換するものがほとんどですので実際の余裕はもっとあると思います。

ただ、コペンでも新型コペン(L400K)と初代コペン(L880K)では解釈の違う箇所があります。

それは、フロントライトやウインカーなどの取り付け位置の指定です。

初代コペン(L880K)の時代は灯火器類の数の指定や明るさの指定はありましたが、位置の指定は今ほど厳しくありませんでした。

年数を追って開発された新型コペンは灯火器類の高さ指定があります。

そのため、新型コペンはヘッドライトの位置を変更するようなカスタマイズはできなくなりました。。。

車によって改造可能な箇所が変わってくるのは車検の点検基準が車が製造された年の規定に従うためです。

ややこしや……

とはいえ、今市販されているバンパー類は車検対応品しか買えないはずなので大丈夫だとは思います。

コペンをレーシング仕様にするのは企画が狭い?

現時点でギリギリな部分が多く、どうしても思ったようにカスタマイズできないなぁと言うのが率直な印象でした。

せめて排気量が1000cc以下だったら……
せめて全幅が1600以下だったら……

逆に言うと、この限られた制限でこなすのも一つの挑戦として面白いと思います。

次回はSUVコペンについて考えてみようと思います。

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