ちょっと遅れてしまいましたが、コペンおめでとう。
2002年の6月19日に発売されて当時コペおじが15歳のときに
TUBEの曲のCMが耳に残っていたのを思い出しますね。
あれから14年後の29歳になって中古車で初代コペンを購入しました。
その頃には新型コペンRobeが発売されていました。
で、20周年の特別仕様車の発表会でダイハツさんから
「コペンは続きます」と言ってくれたそうです。
嬉しいですね。
効率化を求められる時代に、
色んな意味で非効率な車を作り続けてくれるのは体力がいると思います。
それをあえてやってくれるダイハツさんには頭が上がりません(笑
ということで、コペンの歴史と今回発表された「20周年記念特別仕様車」について書いていこうかなと思います。
目次
初代コペンは量産スポーツカーとして作られた
今回の情報は
三栄書房さん ニューモデル速報 第305弾 DAIHATSUコペンのすべてと
からとなります。
大きく間違っていなとは思いますが、
間違ってる箇所などありましたら遠慮なくご指摘頂けると嬉しいです。
コペンはスポーツカーなのか。
今でも論争の中心として5chなどで争われている内容ですね。
スポーツカーにしては重りにしかならないアクティブトップを搭載してますし、
駆動形式はFFでサスペンションも前がストラットで後ろがトーションビームです。
かといえば、時速100kmからでも加速できるエンジン
1300cc、150馬力まで耐えられるエンジンやミッション、
意外と地面に吸い付いて粘る足回りなど光るものもあります。
コペおじとしてはガチスポーツカーではないにしても
スポーツカーに片足突っ込んだアマスポーツカー何じゃなかなと思っています。
ただ、開発陣はスポーツカーを作ろうとしたのも事実です。
1997年の東京モーターショーに出品した
「FR-X」が評判が良かったので開発を開始
こう見るとコペンの面影が有るような、無いような(笑
モーターショー用の展示品で一切売る気がなかったこの車ですが、
なかなかの評判で、「じゃあ軽自動車でスポーツカー行けるんじゃない?」と感じたらしく軽スポーツカーの開発を開始したのがコペンのきっかけでした。
ただ、発売するにあたってFRの駆動形式だとコストが掛かりすぎて「量産車」としてはふさわしくないということで、FFの車をイチから開発することとなりました。
FRコペン……ハードトップだけでも軽自動車には変態的なのにFRだったらとんでもないことになってたでしょうね。
また、FRの他にアルミフレーム化や変則3座席のダンデムシートタイムも検討していたらしく、かなり本気でスポーツカーを作ろうとしていたみたいです。
開発当初はお祭り的な感じだったらしく、とりあえず個性的なものを!みたいな雰囲気があったようですね。
オプティをデザインしたデザイナーが参加して
初代コペンのデザインが決まった
こう見ると、グリルとかライト周りに共通点を感じますね。
モデルチェンジでセダン型の3BOXタイプとなりコペンとはまた別の変態的な進化をしたオプティです。
途中からオプティのデザイナーさんが開発チームに合流し、
このあたりからコペンの原型が見えてきます。
本に乗っていたデザイン案を見たのですが、
どれもコペンに通じるデザインで開発当初からすでに形が決まっていた感じがしました。
デザインの参考にしたのはポルシェ356で、
「なまこ」のようなスタイルの存在感や安定感に感動し、これをダイハツのデザインの基本と考えコペンのデザインに取り入れられたようです。
老若男女、肩を貼らずに気軽に乗れるデザインとするため、丸みを帯びたデザインを中心に構成されていったようです。
で、のちの話になるのですが、ダイハツの会長さんにコペンを見てもらったときに「どっちが前かわからん」と言われたそうです。
そりゃそうだ(笑
スポーツカーとして作ってはいましたが、ターゲット層は若い男性に絞らずに車好きな奥さんや家族でも楽しんでもらえるように考えたようです。
で、コペンのボンネットは中央がポコっと膨らんでいるんですが、
これはデザイナーの指示で「おでこのかわいい魚の様にしてくれ」
と言われて作った苦肉の策のようです。性能的な意味は一切ないようです(笑
こう見るとダイハツさんっていい意味で「バカ」じゃなかろうか……
ただ、量産化を念頭に入れて開発してたのに、
実際には量産化を向けたデザインをしてなかったという……(汗
1999年のモーターショーに出典したら
大反響を受けて、量産化へ
まだ「KOPEN」なCopen、でもデザインが全然変わってない!
そして3年の月日が流れて1999年の東京モーターショウで
コペンが初めて世の中に公開されました。
当時でも一際目を引くデザインと電動格納のアクティブトップが話題を引き
とても大きな反響があったようです。
この頃はインターネットが整備されてきた頃でもあり、
ネットからの評判もよ買ったようです。
東京モーターショウの会場では「いつ販売されるのか」、「いくらで販売するのか」の質問が多く、たまらず担当者も「販売できるように、本社に言って下さい」と問い合わせしてきた人たちに言ったそうです。
当時のダイハツの社長さんも自信があり「これなら行ける!」と量産化へGOサインを出したみたいです。またまわり反響や社長さんの指示により、経営陣も量産化への検討が始まり正式にコペンの量産化へ進むようになります。
東京モーターショウの出典に合わせてコペンの名称も決めることになり、
最初はかつてダイハツさんが販売していたオープンカーの「コンパーノ」が候補に上がっていましたが、当時のダイハツ会長が「新型だから新しい名前をつけよう」ということになり、軽自動車のオープンカーということで「Kei+OPEN」で「KOPEN」となったようです。
そして発売するにあたって、この車は一つのジャンルであり、ひとかたまりであるとKOPEN「Kei+Open」と2つの単語の名前から「Copen」と名前を変更されました。
何故か最初から決まってたアクティブトップ
コペンの最大の特徴のアプティブトップですが、
明確な理由でつけてわけではなく「最初からオープンカーを開発するんだ」みたいなふわふわした理由だったみたいです。
ダイハツさんって何故か海外のメーカーとのつながりがよく、
イタリアメーカーのOASys(Open Air System)社がオープン機構を
設計してもらったようです。
そのつながりは2代目コペンにもグレードで搭載している
MOMOステアリングやBILSTEINのサスペンションなど
その鱗片を未だに感じることができます(笑
S660のような手動タイプでコストを下げることも検討されましたが、
気軽にオープンカーに乗って欲しいとの願いから電動格納になったようです。
デザインありきで鍛え直された走り
で、デザインありきで作った車だったので、
試作車は飛んでもなく運転性能が悪かったようです。
そりゃ、まあね。。
あのスタイルで何もチューニングしてなかったら悪くなりそうです。
1999年の東京モーターショウでも
要望の多かった「キビキビした走り」を実現するため3年間調整していました。
そこで変態YRVの開発にも活躍した「ハンドリングエキスパート」と呼ばれる人に運転性のチェックをしてもらい、運転性能の改善を図ったようです。
YRVは知る人ぞ知る「パワーウェイトレシオをうたい文句にするコンパクトワゴン」という車でファミリーカーを目指したのかスティーカーを目指したのか分からない車です。
もともとはスポーツカーとして開発したので、ピーキーな運転性能だったのを
だれにでも乗れるような加速感やステアリング感にしていきました。
コペンの硬い乗り心地はこのあたりに要因がありそうですね。
スポーツカーとしての名残が残っているのかもしれません。
試運転をするときに剛性が足りないところを
自分で補強材を足しては走るのを繰り返して仕上げていったようです。
運転に集中できるように、アームレストは無くし、試作車ではあったアルミのインパネは真っ黒な一体成型のインパネになりました。
また強度にも気を配り、当時はまだ安全管理が日本にはなかったので、
アメリカの安全基準をもとにしてルーフの強度試験やロールオーバー、側面追突試験を実施して安全性も高めていったそうです。
こうして作られたCopenは
10年ものロングランで生産されていきました
2002年6月19日にコペンは発売され、決して数は多くないですが、それでも順調に売れ続いていき、2012年9月に初代コペンの生産が終了するまでの10年間の長い間売れ続けました。
総生産数は海外の1.3Lモデルも含めて6万6444台です。
コペおじの地元にはコペン専門店が営業してますし、コペおじの家の付近も週に数回は他の方が載っているコペンを見ます。
目につく回数が多いので「コペン、本当に生産台数6万台だけなんか?」って疑問に思うこともしばしば(笑
カーミティングでは100台も集まりますしね。
かくいうコペおじのコペンも15年目。
古臭さを感じないデザインはやっぱりすごいです。
燃料ポンプから異音が出たり、マフラーに穴が空いたりちょこちょこ修理はしてますが、駆動系やエンジンは元気です。
OBD2でエラーが一切でてないのはびっくりです(笑
そしてそのコペンも初代の生産停止から
2年後の2014年6月19日にCOPEN Rope
として帰ってきました。
発売日も初代コペンと合わせた日にする徹底ぶりです。
一年後には販売台数を1万台超えましてこちらも好評です。
二代目コペンはRobe、XPLAY、Cero、 GR SPORT、
クーペと5つのモデルが出まして大家族となりました。
いやぁ、トヨタのGRの仲間入りするとは当初は思いもしませんでしたね。
しかも軽自動車で。
景気がなかなか回復しない中、
しかも日本でしか売れないこの車を生産し続けること
自体が体力のいることだとは思います。
でもダイハツさんはここまでコペンを大きくしてれました。
無駄を省くこのご時世、車は移動手段、運搬手段となりつつありますが、
楽しみを提供してくれるこういった車は貴重な存在と思います。
やっぱダイハツさんってバカなんじゃなかろうか(汗
今でも初代コペンとのデザインが違うので賛否両論ですが、
コペおじ的には今風になってこれはありなんじゃないかなと思います。
特に室内、すんげぇ使いやすいんですよ(初代コペン比)
足はコンソールにぶつかりませんし、
乗り降りし易いですし、カーナビも見やすい。
そして、今年の6月19日に「20周年記念特別仕様車」が発表されて
20周年のコペンも盛り上がりました。
その話は次回したいと思います。続きます。