※トップ絵はトップフューエル様のみんカラブログから拝借させていただきました。
軽自動車らしからぬルックスとものがならない割り切った車内空間という、ホンダの魂を感じるS660ですが、これを200馬力に改造した記事が上がってましたので、つい思わず反応してしまいました(笑
ECUの交換で100馬力とかはすぐにできるみたいですね。
コペおじ的には速さは求めてなかったので、このあたり知らない知識になるので調べてみました。
目次
軽自動車の100馬力化方法
馬力ってなんだろう?
1馬力は『1秒間に75kgの重さを1m持ち上げるパワー』
へー、コペおじはこれを調べて初めて知りました。
いままで古い時代の「1馬力=1頭分の馬の力」っていう曖昧な状態で覚えていましたので……
コペおじは体重は55kgなので、1馬力の力を加えると1秒間で1m以上持ち上がっちゃうわけですね。
100馬力化について書類の手続きは必要かな?
馬力を上げるだけだったら手続きは不要
軽自動車の大きさ | 原動機の排気量 | ||
長さ | 幅 | 高さ | |
3.40m以下 | 1.48m以下 | 2.00m以下 | 660cc以下 |
軽自動車検査協会本部:軽自動車とは https://www.keikenkyo.or.jp/information/information_000123.html
軽自動車の決まりとしてはこれだけを守っていれば軽自動車規格になるようです。
1000馬力でも排気量660ccだったら軽自動車になります。
(そんなエンジンあるんでしょうか……)
軽自動車は64馬力が制限となってますが、これは自動車会社同士の自主規制で馬力については制限はありません。
いまより軽自動車の競争が激しかった頃、各メーカーが競うように馬力を上げ始め、スズキが発売した初代アルトワークス(64馬力)を投入し更に馬力合戦になりつつあったときに、衝突時の安全性を確保できないと国土交通省が自主制限を要請してアルトワークスを上限とした64馬力に収まったというお話があります。
この自主制限がきまったのが1989年で31年前、技術の進歩で軽自動車の馬力は頭打ちになってますので、せめて上限100馬力、排気量も1000cc以下にしてもいいんじゃないかなとコペおじは思います。
車(エンジン)をパワーアップさせる方法
パワーアップでよくあるのが馬力、排気量アップ
手っ取り早く車のパワーアップをするなら馬力か排気量を上げれば良いみたいです。
(それに合わせて吸気まわりや排気周りも見直さないと故障の原因になるので馬力や排気量を上げただけで終わる問題でもありませんが……)
エンジンの排気量というのはピストンを押し下げたときの容量で、当然その容量が多いとピストンを押し下げる力が強いのでエンジンのパワーが高くなります。
方法1、エンジンのボアアップ(変更手続き必要)
エンジンチューンで代表的なのがボアアップですが、これはエンジンシリンダーの穴を拡張してピストンを元のサイズより大きいものにすることで、排気量を上げてパワーを上げるといった仕組みになります。
こちらは実際の排気量が変化するので、変更手続きが必要になります。
特に軽自動車は排気量制限の660ccギリギリまで使ってますので、ボアアップしたらその制限は超えてしまいます。
方法2、ターボチャージャーの増設、パワーアップ(手続き不要な場合も有り)
また、ターボチャージャー(過給器)で燃焼し終えた排気をエンジンに戻すことで圧力をかけ、ピストンの押し下げる力をサポートして実質の馬力を上げるという方法もあります。
エンジンチューンでターボブースト(の圧力)を上げることをしますが、圧力を上げるとピストンの押し下げる力が増すので、結果的にパワーが上がるみたいですね。
ターボチャージャー(過給器)はエンジンの排気量を上げるわけではないので、こちらをチューンアップしても軽自動車の規格上は変化がないので手続き不要ということです。
とはいえ、エンジンチューンやターボチューンで燃料がレギュラーからハイオクに変わったりするので、そのときに変更手続きが必要な可能性もあります。
S660での100馬力化
ブーストタービン、エンジン廻りのカスタム・チューニングプランがあるみたいです(48万7千円~)
S660を200馬力化を行ったトップフューエル様に100馬力化キットがありました。
S660 チューニングプラン
https://www.topfuel.info/s660_turbo.html
チューニング内容 | ポイント | 変化値 | 価格 |
・純正タービン(三菱)下取り加工 ・大容量インジェクター メイン3本 ・大容量燃料ポンプ |
純正タービンのハウジング拡大、コンプレッサー、タービンホイールそれぞれを大型化したハイフロー仕様。 | 64馬力→100馬力 | 487,000円 |
100馬力までは、(ターボ)タービンの各パーツの拡大、合わせてエンジンの燃料を吹き付けるインジャクターを大容量化、エンジンに燃料を供給するポンプも大量量化するみたいですね。
チューニングプランのページに米印で書かれてありますが、
※高効率マフラーや高効率エアクリーナー、サクションキット等 別途推奨
※ECU本体が別途必要(HKS フラッシュエディター 等)
※ご希望の場合は新品タービンをベースに加工可能です。
これ以外にもマフラーやエアクリーナーの高効率化、ECUの高馬力に対応したものに変更が必要なようですね。
おそらく、ECUを変更してしまうと燃料も燃焼効率の関係でハイオクに変更になると思います。
しかし50万円近くするんですね……
やっぱりECUの変更、書き換えがいるみたいですね(7万7千円)
ECU周りはどのくらいなのかなと調べてみたら
HKS フラッシュエディター ホンダ S660 JW5 42015-AH104
価格: ¥67,995~
77000円すか……
ただ、これを取り付けないとエンジンの点火タイミングなどが最適化されないのでパワーが出ないばかりかエンジンが壊れてしまう可能性があるんですよね……
あと、ECUを変えたら排気の効率化も挙げないと性能を活かせません。
マフラーも排気性能の良いものに変更が推奨されるみたい(9万9千円)
HKS マフラー ハイパワースペックL ホンダ S660 JW5 31019-AH005
価格: ¥69,300 + ¥ 5,500 配送料/取扱手数料
ひえっ、こっちも99000円すか……
軽自動車をカスタマイズ(笑、とか言ってる人これ見てどう思うんだろう。生半可な趣味じゃ手が出せませんな~
コペおじ的には軽自動車縛りでこうやってチューンアップするのは好きなので逆に応援したくなりますね(笑
ということで、エンジンが強化されたらマフラーから出る排気も強化されるのでマフラーの変更をおすすめされます。
で、こちらがチューニングプランでも使われるマフラーですね。
いや~エンジンを弄る前に10万円超えるんですね、恐れ入りました。
そして、エンジンはガソリンと空気を爆発させてエネルギーを作りますので、空気を吸う仕組みも強化が必要になります。
サクションキットも交換がいるかも(4万1千8百円)
画像にマウスを合わせると拡大されます HKS レーシングサクション(エアクリーナー) ホンダ S660 DBA-JW5 S07A(TURBO) 15/04- 70020-AH108 70020-AH108
価格: ¥31,718
通称毒キノコ。
直接のパワーアップには繋がりませんが、これがないとエンジン内の空気量が足りなくなって燃焼効率が下がり本来のパワーが出なくなるということですね。
100馬力化するだけで70万4800円かかります(店頭販売価格)
パーツ費だけで中古車買えちゃう(涙
ちなみに、Amazonでパーツを揃えた場合の価格で計算すると、66万1513円になりました。
パーツ取り付けを自分で行う場合はこの金額ですが、ショップなどでお願いすると+4~6万円ぐらい増えるのではないでしょうか?
車のカスタマイズについての思ったこと
スペックアップは夢を形にするものかな?
値段的に気軽に手出しできるものではない
調べていくうちにお値段がどえらいことになると知って現状のコペおじの経済状態では悩むなぁといった感じです。
「僕(私)はS660が好きなんだ!でもスペックが足りない!でも乗り換えしたくないんだ!」
といった方への最後の手段なのかなと思いました。
S660は狭い、物が乗らないと多くの不満点を抱えているのは事実です。
でも、他の軽自動車にはないMRなガチスポーツレイアウト、デザインも空力面でも洗練されています。
(コペおじもコペンを買うときにS660と悩みました。リュックサック2つ分はいるトランクがあったらS660を買っていた確率が高かったと思います)
ただ、エンジンが軽自動車枠であるがゆえに非力と感じる人もいるのでしょう。
そのためのカスタマイズなのかなと。
自分の夢を叶えるための投資なのかも
夢が100馬力ということではないです(汗
S660を愛すために100馬力までカスタムする。
感覚的にドレスアップに近いのかなと思います。
正直64馬力でも街乗り、高速道路の運転は問題ないでしょう。
でも、可能性があるならそれを挑戦したくなるのも事実です。
コペおじはコペンを100馬力化する予定はありませんが、100馬力のコペンには乗ってみたいなとも思います。
公道で100馬力の力を試すのはだめだと思いますが、
レース場で限界を試す。これは立派なスポーツなんじゃないかなと思います。
人間で言うマラソンで限界に挑戦するみたいな感じでしょうか?
乗馬に近いのかな?人馬一体で限界に挑戦する。
そして限界で操れたときの快感はすごく良いものなのでしょうね。
レース場でしか限界を試せなくても「能のある鷹は爪を隠す」みたいでかっこいいと思います。
せっかくなのでコペンの100馬力化について次回調べてみます
新型(L400K)と旧型(L880K)で違いが出そう
で、今回S660での100馬力化を調べていたら、コペンの100馬力化について興味が出てきたので、次回調べて書こうかなと思います。