前回、型紙をマスキングテープで作り、e-シート クイックにうつしてカットするところまで行いました。
今回は、カットしたe-シート クイックをコペンに合わせて硬化させ、
余分なところをカットして仕上げていこうと思います。
整形前提でe-シート クイックを大きめにカットしたので、
縁を切る必要があったのですが、後悔しました……
悪戦苦闘しながら作業するところを書こうかなと思います
目次
e-クイックシートを日光に当てて硬化させます
ということで、紫外線で硬化させるために、
天気の良い日にコペンに貼り付けて型をとることにしました。
紫外線ライトでも硬化出来ますが、範囲が広く照射漏れがあると
行けないので、パネル全体を当てられる日光を使うことにしました。
まずはマスキングしました
このe-シート クイックは補修用なため、
貼り付けた部分が強力に接着するものです。
で、紫外線硬化する際に熱を帯びるみたいなので、
マスキングテープだけでは力不足になると思い、
アルミテープや養生テープを用意しました。
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マスキングテープは型紙に使ったものの残りを使いました。
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アルミテープと養生テープを用意しましたが、
e-シート クイックを見てアルミテープは不要と感じたので
養生テープのみを使用しました。
まずはインパネに広めにマスキングテープを貼ります
それではマスキングしていきましょう、
今回は硬化剤と接着剤が車内に付着しないように厳重にやっていきます。
まずはマスキングテープを広く貼り付けます
切り出したe-シート クイックよりも広い範囲をマスキングします。
で、貼り付けるときに思ったのですが、型紙を作るときも
上の写真のようにまずは外枠を作ってからのほうが
型紙が作りやすいことに気が付きました(笑
最終的にはこんな感じになりました。
隙間なく貼り付けたらOKです。
強度はいらないので上で紹介したような重ねて貼る必要もありませんでした。
また、FRPシート+硬化剤で作る本気のFRPシート整形と違い、硬化剤の量も垂れるようような量ではないので、直に触らなければ大丈夫だと思います。
念の為に養生テープで更に防御します
マスキングテープの上から養生テープを貼り付けます。
恐らくこれは必要なさそうですが、マスキングテープだけだと硬化剤や接着剤が浸透して一体化知るかもと思ったため、養生テープで防ごうというわけです!
養生テープはよく引っ越しなどで使われる
ごく普通の養生テープを使っています。
これをとりあえず2重にして貼り付けました。
FRPシート+硬化剤で作る本気のFRPシート整形の場合はこの他にマスカーを使って足元やインパネの上の部分も保護する必要がありますが、このe-シート クイックはこのぐらいの保護で十分でした(笑
運転席側も保護しました
こちら側は形がそれなりに複雑なので、できるかどうかわかりませんが
このように養生してみました。
特に運転席側の右側は正直どう作るかの道筋すら立ってません(汗
ボタン穴ってどう開けよう……
予め穴をあける方法もありましたが、
型紙の段階で位置を全く決めてないので切り抜くことが出来ませんでした……
そのため、今回はボタンの上から硬化させる方法を取りました。
が、この方法大失敗なのでもし真似される方はここだけちゃんと寸法を測って穴を開けてから行ったほうが良いと思います。。。
e-シート クイックを養生テープの上から貼り付けます
養生が完了したので、メインディッシュのe-シート クイックを貼り付けます!
その際に、貼り付けている間に
硬化しないようにサンシェードを取り付けました。
フロントガラス以外からも日光は入ってくれるので、
あまり意味はないと思いますが……(笑
文字の書かれてある方のフィルムを剥がします
で、実際に貼り付けるための裏面のフィルムを剥がします。
見分け方としましては、文字が読める向きで上側が内側になる面です。
で、この内側の接着剤、かなりの粘着性で上の写真のようにフィルムが手袋にくっついてしまいなかなか撮れません(笑
とはいえ、素手で触るのはちょっと良くないと思うので、
我慢して作業しました……
硬化するまで十分な時間が合ったので、正しく貼り付けできました
で、レビューによるとこの「e-シート クイックは貼り付けてるそばから硬化してしまった」とかあったので、急ぎ気味で貼り付けをしたのですが、3枚とも貼り付けるまで柔らかいままでした。
で、これでよし!と満足げでスマホで写真を撮ったのですが、
この数分後に「あれ、日光当てなきゃいけないのに、型紙つけっぱなしじゃ日光当たらなくね?」と思い出しました
ちゃんと型紙は取ろうね(汗
ということで、大急ぎで型紙を剥がして、
ずり落ち防止のマスキングも外しました(笑
ずり落ちて正しく型がとれないのを防止するために、マスキングテープで補強していたのですが、前に書いたように、内側の粘着力がかなり強かったため、このままでも大丈夫だろうと考えてマスキングは外しました。
30分後にはいい感じに固まってました
作業した日は雲ひとつない天気で日光は十分です。
ただ、11月後半だったので太陽が低く気温も低いので、
夏と比べると硬化までに時間がかかるようです。
e-シート クイックの説明だと、
紫外線ライトなら20分から40分程度、
夏日の日光なら15分から30分、
それ以外の季節の日光なら30分から40分ほどかかるみたいです。
余裕を持って1時間ぐらい日光に当てました
で、気温が低く、インパネという垂直に近い部分だったので、
完全に硬化させるために余裕を持って1時間ぐらい放置しました。
コンコンと叩くとプラスティックのような硬い感触になったので、
ちゃんと硬化してくれたみたいです。
剥がす場合は、一番下のマスキングテープごと剥がすと楽に外れます
硬化しているので、e-シート クイックだけ剥がすより、その下のマスキングテープごと剥がしたほうが簡単に外れます。
また、e-シート クイック自体プラスティックのような弾性があるので、多少曲がっても割れるようなことはないと思います。
意外としっかりとくっついているので、
思い切って引きがしましょう!
ちゃんと型どおりに硬化してくれました!
引き剥がした直後の状態ですが、
コペンのインパネの微妙な曲線をかたどることが出来ました!
大成功ですね!
今回はインパネのパネルを作成するために使いましたが、
これは他のことにも使えそうですね。
追加のメーターを入れるカバーをこれで自作して
純正のような埋め込みタイプを作るとかもできそうです。
硬化後のインパネはきれいな状態で残すことができました
しっかりとマスキングを行ったので、
e-シート クイックの硬化剤や接着剤がコペンの車内の付着することもなく、
きれいに剥がすことができました!
e-シート クイック、使いやすくておすすめです!
ツイッターでは報告したのですが、
このe-シート クイックは内側に接着剤が塗ってあるようで、
その部分は紫外線では硬化しません。
で、コペおじはこの部分も硬化剤と勘違いして
後日もう一度硬化させてます……
この後削ったり切ったりしますが、縁がネバネバしたジェル状の物が出てきますが、接着剤なので問題ありません(汗
硬化したのでパネルを整形します
こちらが家に持ち込んだ、硬化済みのパネルになります。
で、このe-シート クイックを切り出すときに、
余裕を持って切り出したので余分な部分があります。
ぶっちゃけこのままでもコペンに取り付けることは可能だと思いますが、
せっかくここまで丁寧に作ったので、加工も丁寧にやりたいと思います。
再度コペンに合わせて必要な場所を記録します
まずは表面の保護フィルムを剥がします。
ここでやらなくてもいいですが、マジックで切り取る部分を書くのでちょうどこのタイミングで剥がしました。
このピンクの色は本体の色じゃなくて、保護フィルムの色あったんですね。
再びコペンにパネルを持ち込んでインパネに合わせます
型紙から切る部分を求められたら良かったのですが、
実際にコペンで調べたほうが早いと思ったので、合わせて切る位置を調べます。
形状はぴったりです!
仮止めして合わせてみましたが、かなりピッタリフィットです!
今回はレザーを貼り付けて作りますが、
塗装だけで済ませる場合は、
この状態で色を塗るだけでもなかなかにいい感じになりそうですね。
その上から型紙を貼り付けて不必要な部分を調べます
あその上から型紙を貼り付けて余分な場所を調べていきます。
写真の状態だと、下側を合わせておいて上側に余裕がある感じになりました。
余分な場所にマジックで印をつけていきます。
レザーシートを貼り付けるので、マジックで書いても問題ありません。
ただ、接着剤が表側にも出ていることが合って、
それがマジックにくっついてしまいなかなかに線を引くのが難しかったです。
レザーをい貼り付けるため、縁の処理はそこまで丁寧にやる必要はないと考え、
大体の位置を切るための線を書きました。
切る位置がわかればいいので、線もつながってません(汗
頑張って切ります(汗
さて加工する位置を求めたので、カットしていくわけなのですが、
FRPシートの加工は、それなりの設備を持ってないと難しいことがわかりました(汗
もともと強度のある部分に使われる素材なので、
加工には不向きのようです……
もし、硬化後に加工を考えている方は、
プラスチックカッターなどの硬いものを切るための道具を買ったほうが良いと思います。
ハサミだと埒が明きませんでした……
ハサミでも切ろうと思えば切れますが、
力を入れないと切れませんし、
端が割れたりしますので細かいところでは行なえません……
切るというかは割るという感じなので、縁がボソボソになりますので、
失敗すると手に負えない状態になります……
カーブ部分をハサミで切り取ろうとしたのですが、
思った以上に固く、切れる場所から細かなヒビが入って際まで切ることができず、がたがたな状態で断念しました(汗
スマホの画面を守るガラスフィルムを切るような感じですね。
力を加えると細かいヒビがどんどん増えていく感じです……
カッターで傷をつけて徐々に下まで貫通させる方法をとりました
最終的には、カッターで傷つく程度の力で切りたい場所をなぞる方法を使いました。
時間はかかる方法ではありましたが、
こちらのほうがパネルへのダメージは少なく加工ができます。
そもそも硬化後に加工するものじゃない
気がしてきました。
次作業するときは前もってぴったりサイズに切っておくことにします(涙
ボタンの穴はカッターで削って貫通させて明けました
上に紹介した方法で少しずつ削っていき、パネルを貫通させていきます。
これを3つやるのは骨が折れましたね……
ちゃんと寸歩を図って先に穴を開けておけばよかったです(真顔
はい、(比較的に)きれいに穴を開けることができました!
ただ削っているときに気がついたのですが、
硬化時にボタンの上にマスキングを行って固めたので、ボタンの上の部分が浮いた状態で硬化してしまったためかなりガッタガタになってしまいました……
正直、これは失敗ですね……
でも作業は続けてしまいます(謎
後日この部分は作り直すと思います、多分。
切り終わったらヤスリで均しておきました
3つのパネルともカットをやっとこさ完了しました。
レザーを貼るので、パネル自体は見えないのですが、
ここも丁寧にヤスリで切り口を均しておくことにしました。
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で、このパネルは細かい微粒子になって皮膚に刺さりますので、加工するときやヤスリがけのときはマスクや、手袋を作業したほうが良いと思います。
コペおじはマスクはしていたのですが、
手袋を忘れてしまい、そのまま作業していたおかげで
数日間手がチクチク痛むようになってました……
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ヤスリがけですごく削れるので気をつけます
320番というあら目のヤスリを使ったのもありますが、
結構な勢いで削れますので、やりすぎには注意しましょう。
あとヤスリがけした面が発熱しますので、
やけどにも気をつけます。
こちらもマスクはしたまま作業したほうが良いと思います。
次回、レザーを貼り付けて
ついにコペンに貼り付けます!
一日かけまして、加工とヤスリがけが完了しました。
いやぁ、ここでこんなにかかると思ってもなかったです(笑
さすがバンパーとかに使われる素材ですね、
加工が手強かったです。
とはいえ、なんとか形にできましたので、
次はこれにレザーを貼り付けてコペンに取り付けたいと思います!
果たして上手く行ったのでしょうか……!?