前回は日光東照宮を巡ったときのことを書きました。
今回は、日光東照宮を後にして良い時間になったのでホテルに戻りました。
今回泊ったホテルが日光金谷ホテルなのですが、
由緒正しきホテルで普通とは違うことが多かったです。
そのことについて書いていこうかなと思います。
目次
日光金谷ホテルにチェックインするよ
チェックイン前にホテルに寄って荷物は預けてきているのですが、改めてホテルまでの道のりを書いていこうと思います。
坂を登る必要があります
日光街道を真っすぐ行って神橋まで行くと山に登っていく道が出てきます。
上の写真ではそこまで急じゃない坂に見えますが、道が切れている部分は90度ぐらいカーブしてて今見える坂の2倍ぐらいの傾斜になっています。
それが500mぐらい続いてますので、普段から自宅勤務の体力不足のコペおじにはきつい坂でした(汗
坂のふもとにはこのように看板があります。
これがないと正直ホテルを探し出せなかったかもしれません(笑
ちょっと登ったところには
このように石段が出てきてどこかにつながっている道がありました。
どうやら神社があるようです。
コペおじは寄り道をする余裕がなかったのでここには行きませんでした(笑
第一印象は「旅館みたいだなぁ」でした
そしてこちらが正門からホテルを見た写真になります。
日本最古のホテル「日光金谷ホテル」です。
洋式ホテルと言うより家は和式ホテルと言った感じですね。
日本にホテルという概念があまりなかった頃に建設された建物なので、
どちらかというと旅館みたいな佇まいですね。
現在右の別館が補修工事を行っていて全体を見ることは出来ませんでした。
大規模工事のようで、数年かかるとのことでした。
本物のロンドンタクシーが停車してました
レプリカではなく、本物のロンドンタクシーです。
前のブログにも書きましたが、
結婚式などの特別な時に送迎として使われる車だそうです。
すごく綺麗で手入れがされているので、
ホテルの人から説明があるまでレプリカだと思っていました(背
お部屋チェックします
もともと明治時代に外国人専用の宿泊施設として建てられたため、泊まりに来た外国人を喜ばすためにわざとらしい日本建築のテイストが盛り込まれたようです。
また現在では国宝指定されてしまっているので、建物自体をそのまま残す必要があり、今のホテルと比べると施設が古かったり無かったりします。
とは言え、不便かというと不便はないですし逆にホテルなのに田舎のおじいちゃんの家に帰ってきたような安心感がある不思議な建物でした。
でも、若い子にはちょっと不便って感じるかな(汗
今回は奮発したの広い部屋に止まりました
今回はデラックスタイプというお部屋に止まりました。
部屋に関しては全ての間取りが違っていて、選ぶことは出来ないようです。
今回コペおじが止まったのは新館と呼ばれる増設されたところになります。
入り口を入ってすぐにソファーがありました。
床が学校とか田舎の家のような格子状の木のもので懐かしさを感じました。
机の上にはアメニティのお茶のパックと湯呑が置かれていました。
このあたりは日本的ですね。
アメニティはこの他にもネスプレッソやお水など他のホテルと変わらないです。
先程のソファーの場所から反対を見ると、
このようなソファー?椅子?台?のようなものがあり、
更に奥には机が置かれています。
このソファーのようなものはソファーのように柔らかく、
人が座るようなものだと思うんですが用途がわからなかったです(笑
見ての通り部屋がかなり広く、
コペおじ達が泊まったホテルの中では1番広いです!
窓もかなり大きく特別感を感じますね。
机の右側にはベッドルームとなっていて、
シングルベットが2台置かれています。
ベッドの左右も余裕がありますので、ここの空間もかなり広いですね。
スペースが広くて逆に落ち着かない感じです(笑
ベッド自体はホテルによくあるベッドで、
ごく普通なものだと思います。
天井も昔ながらの装飾がされてました
天井はこのように日光東照宮を思わせるような
格子状のデザインが施されてます。
どことなく明治、大正の古き良き日本みたいな印象を受けますね。
ライトも細かい細工が施されているもので、雰囲気にあっています。
電気のスイッチが懐かしい!
おじいちゃんちにこのタイプあったよ!
懐かしくて思わず撮影してしまいました。
ホテルって最新設備を導入する関係でこういう
古いたぐいのものはなぐなりがちなのでこうやって
見つけると懐かしい気分になりますね。
入り口の施錠は物理キーです
こちらがルームキーです。
最近はビジネスホテルですらカードキーでオートロックですが、
こちらは昔ながらの物理キーです。
このキーホルダーは何年前から使われてるんでしょうか?
日焼け?してかなり飴色っぽくなってますね。
お風呂は昔ながらのタイル貼りでした
お風呂場はありがちなユニットバスではなく、
タイル張りの壁と洗面台、浴槽が取り付けられている昔ながらのものでした。
昔ながらのものではありますが、タイル張りの壁はきれいで
浴槽の蛇口は新し目なものが取り付けられているので、
気持ちよくお風呂に入ることが出来ます。
ただ、こちらも広いので冬場とか部屋が温まらずちょっと寒そうですね。
お風呂のアメニティも用意されています。
シャンプーやコンディショナーはスカルプ製でした。
珍しいです。
ひとしきり部屋を物色した後荷物整理や少しのんびりしていたところ、
館内ツアーの時間が近づいてきたので、ロビーに行きました。
館内ツアーに参加しました
この柱時計、オブジェだと思ったら現役でした(笑
正時になったら鐘がなりました。
ホテルの案内ガイドから説明を受けつつ館内を見ていきました
まずはロビーから説明を受けました。
このホテルは日光東照宮を立てた宮大工によって建てられたため、
ホテルと入ってますが、神社やお寺のような建築になっているのが特徴のようです。
日光東照宮を建てられた宮大工の方々がこのホテルを建てられたそうです
入り口の上につけられていた彫刻です。
このようにこの日光金谷ホテルにはいたるところに
彫刻品が取り付けられています。
また、彫刻の奥に見えますが
柵が神社やお寺で使われるような形になってますね。
空想上だった象が掘られてました
そして、まだ日本人が
象という動物を知らなかった頃に空想で作った象の彫刻がありました。
鼻が長いという言い伝えだけで作ったので、バクのような姿になってます。
こういう歴史がわかるホテルというのも面白くてよいですね。
日光金谷ホテルにも眠り猫がいます
そして、この日光金谷ホテルにも眠り猫がいます。
かなり見つけづらい場所にいますので
案内ガイドの人に教えてもらわないとわかりませんでした(笑
こちらの猫は天井が低いので間近で見ることが出来ます。
当時は外国人専用だったのでバーがありました
そしてもともと外国人専用のホテルだったこともあり、
外国人向けの施設としてバーがあります。
ここから日本のホテルにはバーが併設されるようになったのかもしれませんね。
旧ロビー(現2階)は大広間となってます
ツアーは2階になります。食堂となっています。
2階は1階と違って天井も高く、余裕のある間取りになってました。
ここで案内ガイドさんから驚愕な事実を伝えられます。
実はここが1階のロビーだった
もともと今いる2階部分がロビーで、1階だったのです!
改修工事の際に、1階の部分を掘り下げて基礎から柱を立てて崩れないようにして地面だった場所に部屋を作ったそうです。
つまり現1階はかつての土の中で、
現2階が1階のロビーに当たる部分だったようです。
そのため、1階部分の天井が低くなっているようです。
徳川家の家紋がいたるところにあります
そして登ってきた階段の灯籠には徳川家の葵の御紋があしらわれていました。
この日光金谷ホテルを立てた金谷善一郎は徳川家と縁があり、
特別に葵の御紋を使うことを認められたみたいです。
旧食堂には日光東照宮に似た天井細工が施されていました
そして今も結婚式や会食で使われている旧食堂に案内されました。
ここには見事な彫刻や装飾が施されている部屋になっています。
洋風には無い和風な威厳を感じる部屋です。
壁には十二支の動物の彫刻が配置されています。
ホテルというか神社やお寺の中といった感じの趣です。
後ろには金の屏風が置かれてましたし、
祝い事で使われている部屋のようです。
そしてコペおじが来たときもこれから食事で使われるらしく、
早めに退出することになりました。
とんでもない人達が宿泊されてました
最後にサロンっぽい場所に通され、
日光金谷ホテルの歴史について教えてくれました。
そして最後にこのホテルに泊った著名人を押せてくれました。
実際に記帳したサインも印刷したボードがありました。
まずは
吉田茂!
夏目漱石!
新渡戸稲造!
教科書レベルで知られる有名人が泊まったの!?
前にも書きましたがコペおじは予習なしでこのホテルに泊まりに来たので
日本を作ったそうそうたるメンバーが宿泊してることに面食らいました(汗
あのガンジーも泊まってたのか……
というか日本来てたんだ……
そして日本と第二次世界大戦で戦ったアメリカを指導したルーズベルトの奥さんも来てたみたいです。とんでもねぇ。
そういう人も知ってるホテルだったんですね(汗
極めつけが
アルベルト・アインシュタイン!!!
相対性理論で世界を変えた人ですね。
カーナビで利用される人工衛星の飛行ルートとかにも
影響してくるやつです。
というか、誰もが知ってる超天才ですね。
かなりの日本好きだとは知ってたんですが、ここにも泊まってたんですね。
そして、北欧王家からもたくさん宿泊されてます。
そしてこの日光金谷ホテルを設計指揮したヘボン博士です。
正直誰?ってなる人が多いと思いますが、
ヘボン式ローマ字を生み出したのがこの人です。
コペおじはパソコンの入力でお世話になっている人ですね。
ヘップバーンと綴になってるのに、ヘボンと呼ばれるのは
当時の日本人がヘップバーンと聞き取れなかったからだそうです。
いろいろこうやって書いてきましたが、
写真や文章ではお伝えできない部分もありますので、
もし、日光旅行をされる際は日光金谷ホテルに
宿泊すると更に日光の歴史がわかって面白いと思います。
階段の上が旧1階で、階段の下が現1階です
ここでガイドは解散となったのですが、先程のボードを読んでいたので、
最後の方の退出になりました。
ちょうど人がいなかったので、
先程の増設された1階から旧1階の2階へつながる階段を撮影しました。
最初見たときは何だこの変な構造は?と思ったのですが、
掘り下げて増築したと分かると、
なるほどそれでこうなったのかと納得しました。
アレから部屋に戻り、30分ぐらいのんびりしていたら
夕飯の時間になったので、今の食堂に行きました。
夕食はコースです
数年ぶりにコース料理を食べました。
ホテルでも大体ビュッフェとかだったのでちょっと緊張しました(笑
コペおじ達は庶民ですのでコース料理の勝手が分からず、
量が少ないと思いこんでいたので、
少し前に売店でお菓子やおつまみを買い込んでました。
料理の味の説明をしますが、
食レポとかしたことないですし、
好き嫌いがあまりない馬鹿舌なので話半分に読んでもらえればと思います(汗
今回は赤ワインを頼みました
飲み物はお酒やソフトドリンクなど選べれましたが、
今回は地元で作られているワインを頼みました。
赤ワインでしたがスッキリと飲みやすかったです。
アミューズ
写真が縦になっちゃった(涙
アミューズではチーズの上に生ハムを載せたものが出てきました。
チーズは青カビ系のような強い味ではありませんでしたが、
濃い味を感じました、上に載っている生ハムも
チーズの味に負けずに肉の香りと程よい塩味があって美味しかったです。
そもそもアミューズってなんぞやと思ったのですが、
お通しのようなもので、最初に出される一口大の料理で
シェフが自由に内容を決められるようです。
この料理を食べてシェフの腕前や味付けなんかをチェックするらしいです。
本日のオードブル
肩が凝ってきました(笑
オードブルもとてもこだわって作られてますね。
手前は帆立の貝柱のソテーに地元野菜をあわせたもので、
奥にあるのはハモを衣をつけて焼いたものです。
味は大人しめではありましたが薄くはなく、ホタテの味をしっかり感じられてこちらも美味しかったです。久しぶりに噛みごたえのある貝柱を食べた気がします。
ハモの方は下味がしっかり味付けられていてそのままでも美味しく食べられました。レモンをかけるとレモンの酸味でさっぱりと食べられます。
季節のポタージュ(ごぼうのポタージュ)
ごぼうのポタージュも癖もなく、
ちょっと香ばしいポタージュといった感じで美味しかったです。
なにげにごぼうって味付けしなくても美味しかったりしますよね。
日光金谷ホテルの名物であるベーカリーも
このタイミングから持ってきてくれます。
ポタージュにつけて食べるのが正解かわかりませんでしたが、
ごぼうの香ばしい味とパンの優しい味がマッチして美味しかったです。
バスケットを持って各テーブルを回って持ってきてくれます。
今回はミニフランスパンとミニブレットを選びましたが、
あとクロワッサンとミニベーグルがあります。
メイン料理(「とちぎ霜降高原牛」ロース肉のグリエ 黒胡椒ソース 農園野菜とじっくりローストした「川越いも」のフリット&チップを添えて)
お肉が赤いっ!
そしてメイン料理です。
いやぁ、美味しかった。
コペおじ、肉は柔らかさより歯ごたえがあったほうが好きなので
しっかり焼くタイプだったのですが、これは歯ごたえもありそして柔らかくもあり美味しかったです。
レアの焼き加減で出てきたお肉は繊維の歯ごたえもありつつ、
歯で噛み切れる程度の柔らかさです。
味も、とちぎ霜降高原牛の牛肉の味を感じつつ、程よい肉の脂の旨さを感じ、
そしてそれをまとめるソースが程よく整えてくれて、最後に黒胡椒のスパイスが味をしめてくれます。
ゴチではこんな料理を食べてるのか……
お高い料理の肉料理って「美味しいけどまあもう良いかな」って思うコペおじもこの料理だけはもう一度食べたいなと思うぐらい美味しかったです。
あと添えられている「川越いも」が
じゃがいものような食感にさつまいものような甘さでびっくりしました。
お肉がスパイシーなので、「川越いも」が甘さで整えてくれるので
付け合せとしても美味しかったです。
本日のデザート
そして最後にデザートです。
2つのケーキにバニラアイスでした。
久しぶりに黄色いバニラアイスを見ました。
こちらもいつも食べているものよりも濃い味で美味しかったです。
シェフが手作りで卵を入れて作ってるんだろうなぁと思いながら食べました。
コース料理でお腹いっぱいになってしまって、買い込んだおつまみが食べられなかった(笑
ということで、コース料理を満喫し部屋に戻ったのですが、
お酒が回ったのと意外とコース料理でお腹いっぱいになってしまい、
コペおじミラおば共にうたた寝して
何もせずに深夜を向かえてしまいました(笑
テレビ見ようとか明日の予定を考えようとか色々考えてたんですが、
一切せずに二人でうたた寝しては起きるを繰り返していました。
次回は日光旅行ラストです
こうして日光金谷ホテルでの夜を過ごしました。
そして次は日光旅行の終わりの日です。
行く前の計画ではいろは坂を行ったり、
奥日光に行ったり中禅寺湖を目指したりと考えていたのですが、
どうも新幹線の時間の関係でそこまでの時間はなさそうなので、
次も日光付近をブラブラすることにしました。
ということで、次回は日光旅行最終回となります。