個人間カーシェア「Anyca」サービス終了–その理由も説明 Yahooニュースより
久しぶりに時事ネタやっていきます(汗
21世紀の新しいサービスだと思っていた個人間のカーシェアサービスの「Anyca」がサービスを終了するようですね。
いままで車を借りる際は
- レンタカー会社から借りる
- カーシェアサービスから借りる
の2択でした。
そこへ、「Anyca」は個人間で車の貸し借りを行うという新しいサービスとして登場しました。
今回はコペおじなりに「なんでAnycaがサービス停止になってしまったのか」を考えてみました。
「Anyca」とは?
あのかつてはソーシャルゲーム界隈のプラットフォーマーとしてトップ争いを繰り広げていたDeNAとあの(以下略)損保ジャパンが手を組んで行っていたカーシェアサービスです。
他のカーシェアサービスと違ったところは、貸出主が個人が所有している車を使うことでした。
流れとしては、
まず貸し出したいと考えている車の所有者がスマホアプリに車を登録します。
次に車を借りたいと思っている人が貸出車種と貸出場所から自分の借りたい車を見つけてスマホアプリから予約します。
最後に貸出主は車を貸した時間に応じて報酬がもらえる仕組みになっているようです。
このように、貸出主は車を使用していないときに貸し出せば不労収入を得ることができます。
そして、借りる方も個人所有の多種多彩な車を選ぶことができます。
貸し借り側双方にメリットのあるサービスだったとも言えます。
Anycaが終了する理由
双方メリットあるサービスだったのになんで辞めることになったのかをコペおじなりに考えてみました。
事故を起こされた場合に逃げられてしまう事があった
たまにニューズでも挙げられるんですが、
「連絡もせずに車を貸したら傷つけられて返してきた」
といったトラブルが起こってしまいます。
傷つけられるならまだしも、
交通事故で車が破損した場合の保証も場合によっては混乱の元になります。
いわゆる任意保険は車を所有している人やその家族に保証を限定しているのが一般的です。
そのため親戚や友達が運転する場合には保証対象外になります。
Anyca自体に保険があり事故保証はしてくれるとは思うのですが、
それも借り主のみや契約時に設定した人物のみだったりします。
借り主の友達がたまたま運転していたときに事故ってしまったら
車の保険はもちろん使えませんし、Anycaの保険も使えず借り主が自発的に弁償するしか方法がありません。
しかも、保管会社によってはカーシェアサービスに登録していたせいで自動車の自家使用の定義から外れて、保険が無効になってしまうおそれもあります。
(自家用、レジャー使用から商用車として定義されてしまう可能性があります)
このあたりは保険会社の解釈になりますので、A保険はOKでもB保険ではNGといった事が起こりえます。
こういったもしものときのトラブルに対してまだ整備されてない点が広まらなかった理由の一つじゃないかなとコペおじは思いました。
他人に車を貸し出すという行為に抵抗がある
コペおじ的に広まらなかった理由のトップがこれじゃないかなーと思っています。
車って中古車でもそれなりのものを購入しようと思うと50万円ぐらいかかります。
新車購入だったら300万円は必要です。
そんな大きなお金を払って買った車を見ず知らずの人に貸せるかどうかという気持ちがあると思います。
家で例えるとわかりやすいかもしれません。
3000万円~6000万円の自宅を見ず知らずの人に貸せるか?と聞かれたら大体の人は「No」と答えるんじゃないでしょうか?
借り主を疑うわけではないんですが、きれいに使ってくれると言ってくれても流石に1000万円超えるものを貸す場合には相当な勇気や覚悟が必要だと思います。
これと同じで、車も決して安くない買い物で所有したものなので、いくらお金が入るとはいえやすやす貸そうって人はあまり居ないんじゃないかなと思います。
車をかせる人はせいぜい親や兄弟など家族か、血縁関係のある親戚までじゃないでしょうか。。。
で、こういうサービスを使おうって思ったときにどんな車を借りるかというと、
やっぱり普段乗らない高級車やスーパーカーを借りたいっていう気持ちの人が多いんじゃないかなと思います。
で、そのオーナーさんがそういう車を貸し出すかって言うと、
なかなか居ないんじゃないかなと思います。
高級車、スーパーカー、カスタムカーを所持している人たちは、少なからず車に詳しい方々が多いと思いますので、大切に乗られているのがほとんどだと思います。
そういう人たちが第三者の知らない人たちに車は貸すことは少ないんじゃないかなと思います。
ということで、最初の方に書いた「いろんな車種が乗れる」というのは難しいんじゃないかなと思います。
高級車、スーパーカーは数少なく、ファミリーカーやコンパクトカーばかり見つかるって感じだったんじゃないかなと思います。
ということで、借り手と貸し手のニーズが合わなかったのがAnycaが流行らなかった原因なんじゃないかなとコペおじは思いました。
Anycaのサービスが始まった頃はコペおじも面白いサービスだなとチェックしていました。
都内のコインパーキングではカーシェアの車が止まっていることも多く、
車を持っていなくても車を運転できる機会が増えたんじゃないかなと思います。
とはいえ個人所有のものを貸し出すというのは勇気が必要なことですし難しかったのかなとも思いました。
車を所有するという文化がなくなり始めている現在で、色んな車を運転する機会というのは貴重だと思いますのでまた熱の形でもいいのでサービスを再開してくれると嬉しいですね。