過去に何回かこの話題でやりましたが、また新しい展開があったので性懲りも無くコペおじも反応します。
車関連のブログやっているので車のここが悪い~とかメーカーのここが悪い~とかっていうのは書きたくないのですが、ここのところの動きはちょっと無いなとコペおじなりに感じました。
あのお台場のテレビといい日産も自分自身でこうなったのになんか危機感が無いというか……
上層部だけの思惑に振り回されて
なんか働いている従業員、研究者の方々が可愛そうに思えます。
本当に今の行動が社員さんやファンの人にとって最善かどうかを問いかけたいです。
目次
日産コンツェルン
日産は鮎川義介が久原財閥を引き継ぎ日本産業株式会社に変えたことから始まります。
現在の日産、日立製作所、ENEOSなどを抱える巨大な財閥でした。
自動車会社はもともとグループにはなかったのですが鮎川義介が鋳物技術を学ぶためにアメリカへ留学した際に自動車産業をみて鋳物技術の延長産業として自動車産業を立ち上げることを決意したと言われています。
戸畑鋳物株式会社を母体にでダット自動車製造を傘下に収めて自動車製造を開始しました。第二次世界大戦後に業績がわ来るなっていたプリンス自動車工業を吸収併合して現在の日産が出来上がりました。
財閥解体で日産コンツェルン自体は解体されて三菱や住友のように再集結することなく現在に至っています。
サニー・カローラ戦争
おそらく日産を大きくしたきっかけはサニーの成功だと思います。
日産のサニー、トヨタのカローラだけで国内の販売台数の半数を占めるほどの売上を出し、海外に輸出しても大成功を収めることができました。
この頃日本は高度経済成長期を迎えて高速道路が整備されるようになり車での移動がメジャーになりつつありました。
それに乗って割と安価で性能もよく、乗り心地の良かったサニーやカローラはニーズに合っていたので売れました。
日産は海外、特にアメリカでの売上が良くフェアレディZやピックアップトラックなどがよく売れていたようです。
一時期は日本より海外に注力していたこともあります。
901運動
1980年代のバブルが弾けかかっている頃に、日産が行ったのは901運動という「19″90″年までに技術で”1”番になる」という運動をはじめました。
この運動があったからこそ今の「技術の日産」ができたのですが、時期が悪くその技術を使った車が販売された頃には景気が悪くなってしまい高級、高性能な車が売れなくなってしまいました。
また、この頃から環境問題への対策も必要となり更に技術投資が必要になりコストが増えてしまったのです。
確かに技術力は上がったのですがニーズに合った車を作るという点では失敗してしまい販売台数の低下を招く事になってしまいました。
一方トヨタはハイブリット車の開発を行い、現在でもEVと戦える環境を整えていました。
カルロス・ゴーン
売れる車が作れないまま有利子負債は2兆円を超えて経営危機に陥った日産にやってきたのがカルロス・ゴーンでした。
彼は過剰にあった生産能力や膨大に抱えていた下請け会社や部品を絞りコストダウンを図ることで出費を抑える対策を取りました。大きすぎる会社規模を現状の売上に合うように会社規模を小さくしたのです。
これは「リバイバルプラン」として計画され前倒しで達成させるなど大成功を収めて日産は復活することができました。
ただ、良いことばかりではなく、売れる車種だけ残してほとんどの車は販売停止させてしまったり関連会社との関係を切ってしまったために新車を開発する能力が著しく敷くなくなってしまったという悪い点も生み出しました。
またこの大成功のためにカルロス・ゴーンに対抗できる人が会社内に存在できず、王様のように君臨するようになり不正な報酬を受取る要因を生み出してしまいました。
またトヨタの対抗心かハイブリットに対しe-POWERを打ち出したのですが、くべハイブリットが注目されてもe-POWERは見られない
ホンダとの提携そして破談
新聞に提携の話をすっぱ抜かれ後追いで日産とホンダ(と三菱)は認めました。
そして、そのわずか数カ月後に破談のニュースが出てきました。
現場畑出身の社長が務めるホンダと社内政治を生き残って社長を務める日産では馬が合わないのは当然なのかなとコペおじは思いました。
日産は日産自動車となる前から色んな会社を併合してできた会社です。
そのため、会社内派閥や関連会社とのやり取りなど社内政治が強い会社になっているのだと思います。
かつて日産には会長、社長、労働組合トップの3人の天皇がいると言われていて泥沼な社内政治が行われた事がありました。
日産には上層部こそ社内政治に追われていて外から見た会社の状態を理解していないのではないかと思います。
そのため、ホンダが提案した持株会社を作りホンダと日産がお互いが子会社として入ることをメンツを守るため日産はまだそこまで悪くないと考え拒んだのではないでしょうか。
まとめ
以上のことがコペおじが雑誌やyoutubeの動画などで知っている日産のことです。
このままでは日産が復活するのは正直厳しいのではないかなと思います。
なまじ日本第2位の自動車製造会社になってしまったために会社規模を小さくして会社を守ることもできないでしょうし、ホンダのときのように何処かに助けてもらうにしてもプライドや伝統が邪魔をして抜本的な改革が行えないのではないかと感じました。
技術はあるのに政治で忙殺されてしまう悲しい会社なのでは、と感じました。